ナースコールとセンサーの嵐の中で|91歳の夜と、13対1の現場、そして私の未来

60歳からの新しい生き方

夜勤の静けさが消えた病棟。ナースコールとセンサーが鳴り止まない中、91歳の男性が起こした小さな事故が、私の心を揺らした。
45人を2人で看る“13対1”の現場。その中で感じた限界と希望――
看護師39年、そして60歳からWeb5に挑戦する私が、いま伝えたい「いのち」と「未来」の物語。

夜勤の静けさなんて、もう昔の話。
今はナースコールとセンサーの音が絶え間なく鳴り響く夜。

そんな中で起きた出来事――
膀胱留置カテーテルを入れている91歳の男性が、車椅子を自走し廊下で座り込み、
カテーテルが引っかかってバルーンが膨らんだまま事故抜去。

出血もなく、再挿入も問題なし。
でも心はざわついた。

「この状況で、これ以上どう守ればいいの?」
そんな思いが込み上げた夜でした。

出来事の経過

この方はアルツハイマー型認知症があり、指示がほとんど入りません。
危険があるため、ナースステーション近くで見守っていました。

ついこの間まで急変し、命の境をさまよっていた方。
それが今ではご飯を自分で食べ、車椅子をこげるまでに回復。
その生命力には驚かされます。

けれど、回復とともに“新たなリスク”が生まれます。
動けるけれど判断が難しい。
一番事故が起きやすいのは、まさにこの時期です。

遅出が退勤し、夜勤体制になったタイミング。
記録、処置、巡視が重なるあのわずかな時間帯。
その「手薄な瞬間」に、事故は起きました。

13対1の現場の実態

「地域包括ケア病棟は13対1」――そう聞くと、一見余裕があるように思われがち。
でも、現実はまったく違います。

夜勤では45人の患者さんを2人で看護しています。
一度に3つのナースコールが鳴ることもあり、
そのたびに瞬時に優先順位を判断し、走る。

転倒、嘔吐、痰詰まり、点滴トラブル――どれも命に直結する。
その判断が一瞬でも遅れれば、取り返しがつかない。

13対1の数字の裏には、
そんな“命の綱渡り”が毎晩あるという現実があります。

ナースコールとセンサーの嵐

夜勤の廊下は、音の洪水です。
ナースコール、離床センサー、吸引モニター、輸液ポンプの警報…。
どれも「生きている証の音」だけど、心が休まる瞬間はありません。

1つ対応すれば、次が鳴る。
記録を打てば、呼ばれる。
そんな中で、倒れないように、崩れないように。
それでも笑顔で「大丈夫ですよ」と声をかけ続ける。

――それが、今の日本の看護のリアルです。

社会が抱える構造的な問題

日本の高齢化率は29%を超えました。
“地域包括ケア”という言葉は美しいけれど、
その土台を支える現場は、疲弊と紙一重の場所にあります。

命を支える仕事を選んだ私たちは、
「これが当たり前」と思い込んできた。
でも、もう限界を感じる夜もある。

支える人を支えない社会は、いつか崩れる。
それを誰よりも知っているのが、私たち看護師です。

両親と過ごす、もうひとつの現場

私の両親も高齢です。
父は90歳、母は85歳。
父の認知症が進み、今年7月から同居を始めました。

父の表情が穏やかになるたびにほっとするけれど、
寿命を考えると、残された時間はそう長くないと感じます。

だからこそ、私は親孝行のための「自由な時間」と「お金」が必要だと思っています。
そのために、60歳からWeb5に挑戦を始めました。

先日、初めてDID(分散型ID)を取得。
これから信用スコアを積み重ね、
自分だけの個人経済圏を築いていくつもりです。

家族を支えながら、自分の未来も諦めない。
それが、今の私の“二つの現場”です。

そして、私の未来へ

私は今、60歳。
ここで働けるのは、長くてもあと4年。
65歳になる頃には、awabotaで学んでいるWeb5の個人経済圏で生きていくつもりです。

時間とお金、どちらかを犠牲にしてきた過去を越えて、
「自由な時間とお金を同軸でつくる」――それが、私の次の目標。

看護で培った“いのちの視点”を、
Web5の世界で「信頼の価値」として発信していく。
それが、これからの私の看護であり、生き方です。

最後に

「目が離せない人は、連れて歩くしかない」
この言葉は、夜勤の現場だけでなく、これからの人生にも通じている気がします。

目を離さないこと。
人を見つめること。
そして、自分の未来をあきらめないこと。

ナースコールの嵐の中でも、
私は静かに、自分の“新しい生き方”の足音を聴いています。


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